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唯我独尊/自分以外は、みんなバカ?

ビジネス

出典/「仏説本尊経」第8巻

唯我独尊とは

「唯我独尊(ゆいがどくそん)」は、仏教に由来する言葉で、本来の意味は「この世で自分の存在は唯一無二であり、誰もが尊い存在である」という教えです。これは、仏教の開祖である釈迦が生まれたときに天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)と述べたとする逸話に基づいています。

しかし、現代では「自分だけが優れていると考える、傲慢な態度」という否定的な意味で使われることが多いです。

事例1 学生のクラスルームにおいて

クラスのグループ活動で「自分の意見が一番正しい」と思い込み、他人の意見を聞かずに突き進む人がいるとします。このような態度は「唯我独尊」と言われがちです。でも、本来の意味を考えれば、「誰もが尊い存在だから、みんなの意見を尊重するべき」とも解釈できます。

✅ ポジティブな使い方

  • 「自分には自分にしかできないことがある」という自信を持つこと

❌ ネガティブな使い方

  • 「自分だけが正しい」と思い、他人の意見を軽視すること

事例2 ビジネスシーンにおいて

仕事の場面では、「唯我独尊」的な態度はチームワークを乱し、信頼を失う原因になります。例えば、上司や同僚の意見を無視して「自分のやり方が正しい」と押し通すと、周囲と衝突してしまうでしょう。

💡 応用のポイント

  • ポジティブな「唯我独尊」 → 自分の強みを活かし、責任感を持って行動する
  • ネガティブな「唯我独尊」 → 他人の意見を聞かず、独りよがりな判断をする

例えば、リーダーとして「自分にしかできない役割がある」と考えるのは良いことですが、それが「自分だけが正しい」となると、チームの成長を妨げてしまいます。

まとめ

「唯我独尊」は、もともと「誰もが尊い存在である」という仏教の教えですが、現代では「自分勝手で独りよがりな態度」として使われることが多いです

最近では、インフルエンサーの一部に、「自分以外は、みんなバカ」、「ワクチンを打たない奴はみんなバカ」と言った、唯我独尊の発言がもてはやされる傾向が見受けられますが、由々しいことです。


田中部長と「唯我独尊」~営業部、オレ流を貫きすぎて大混乱!?~

ある日、営業部に 「超重要なクライアントへの提案プレゼン」 というミッションが下る。しかし、田中部長が 「俺のやり方が一番正しい!!」 という “唯我独尊”(自分こそが最高であり、他を頼らずに独自の道を進む)の精神を持ち出し、営業部は 「俺流プレゼン vs 現実派チーム」の大混乱 に突入する――!?


【登場人物】

  • 田中部長(50歳):とにかく 「俺のやり方がベスト」 と信じて疑わない熱血リーダー。
  • 山本課長(40歳):冷静なツッコミ担当。部長の 「独自すぎるやり方」 に毎回振り回される。
  • 佐藤さん(25歳):天然で無邪気。部長の考えを 盲信しすぎて余計な混乱を生む

田中部長:「みんな!! ついに 営業部が輝く時 が来た!!」

佐藤さん:「ええっ!? 何があったんですか?」

山本課長:「どうせまた、何か とんでもないこと を言い出すんでしょう…。」

田中部長:「今回は、超大手企業・青山商事 にプレゼンをするチャンスを得た!! ここで成功すれば、我々の営業部は 伝説 になる!!」

佐藤さん:「わあ!! どんな提案をするんですか?」

田中部長:「俺流のプレゼン でいく!! つまり “唯我独尊” の精神だ!!」

佐藤さん:「えっ!? 唯我独尊ってどういう意味ですか?」

山本課長:「“自分こそが最も尊い存在”って意味で、要するに 「俺が一番正しい!!」 っていう考え方ですね。」

田中部長:「その通り!! つまり、オレのやり方が100%正しい!! 他の意見は不要!!

佐藤さん:「すごい!! じゃあ、全部部長のアイデアで進めますね!!

山本課長(小声で):「いや、それ絶対ヤバいことになるでしょ…。」


【田中部長の「唯我独尊」作戦】

【作戦①:「プレゼン資料は俺の手書き!!」】

田中部長:「まず、プレゼン資料は 俺の手書き で作る!!」

佐藤さん:「ええっ!? なんでですか!?」

山本課長:「いやいや、今どき パワーポイント で作りましょうよ!!」

田中部長:「ダメだ!! デジタルに頼るのは 個性がない!! 俺の手書きこそが、唯一無二のプレゼンだ!!」

(2時間後…)

佐藤さん:「部長!! 資料が 達筆すぎて読めません!!

山本課長(小声で):「あと、文字が滲んでボヤけてますけど…?」

田中部長:「これは アートだ!! 俺の字を読み取るのもプレゼンの醍醐味だ!!」

山本課長(小声で):「いや、普通に読める資料作りましょうよ…。」


【作戦②:「プレゼンは原稿なしの完全アドリブ!!」】

田中部長:「次に、プレゼンは 俺の魂で語る!! つまり、原稿なし!! 完全アドリブ!!

佐藤さん:「えっ!? でも、ちゃんと流れを決めたほうが…」

山本課長:「いやいやいや!! そんな即興でやって大丈夫ですか!?」

田中部長:「大丈夫だ!! 俺の 熱意 で相手を圧倒する!!」

(プレゼン練習)

佐藤さん:「部長!! じゃあ、プレゼンの冒頭を試しにお願いします!!」

田中部長:「……えー…… 皆さん、こんにちは!! 今日は素晴らしい日ですね!!

(沈黙)

山本課長(小声で):「えっ…それで?」

田中部長:「……そして!! 我々の提案は 革新的で、未来的で、壮大です!!

佐藤さん:「ええっ!? 具体的な話がゼロ ですよ!!」

山本課長(小声で):「だから原稿作れって言ったんですよ…。」


【作戦③:「クライアントの意見は聞かない!!」】

田中部長:「そして!! 俺流プレゼンの極意!! それは 「クライアントの意見は聞かない!!」

佐藤さん:「ええええっ!? なんでですか!?」

山本課長:「いやいや!! それは 営業として絶対NG ですよ!!」

田中部長:「違う!! クライアントの意見を聞くと プレゼンがブレる!! だから、俺の話を 100%押し通す!!

佐藤さん:「すごい!! じゃあ、質問されてもスルーですね!!

山本課長(小声で):「いや、それ 最悪の対応 だから!!」


【商談当日:衝撃の結末】

(営業部、クライアントのオフィスへ)

クライアント:「本日はよろしくお願いします。」

田中部長:「よろしくお願いします!! まず、この手書きの資料をご覧ください!!

クライアント:「えっ…? なんか…読みにくいですね…?」

(場が微妙な空気になる)

田中部長:「次に!! 私はアドリブで語ります!!

クライアント:「えっ…?」

田中部長:「えー…… 今日は素晴らしい日ですね!!

(沈黙)

クライアント:「で…ご提案は…?」

田中部長:「我々の提案は、革命的で、未来的で、壮大です!!

(クライアント、困惑😵)

クライアント:「えっと… 詳しい説明を…」

田中部長:「いえ!! これは我々の“唯一無二の提案”ですので、説明不要です!!

クライアント:「……」

(場が凍りつく)

山本課長(小声で):「あああ…終わった…。」


【まさかの逆転!?】

クライアント:「…いや、確かに 独自性はありますね…!

佐藤さん(小声で):「えっ!??」

クライアント:「ただ、次回は もう少しわかりやすく していただけると…」

田中部長:「見たか!! これが 唯我独尊営業 だ!!!」

山本課長(小声で):「いや…単に 奇跡的に受け入れられただけ ですよね…?」

こうして営業部は、 「俺流営業スタイル」 で、まさかの契約チャンスをゲット。しかし、この方法が次回も通用するかは 完全に未知数 であった――。

プロフィール
編集者
Takeshi

医療専門紙の取材・編集職を15年以上の経験があり、担当編集としての書籍は、8冊(うち2冊は中国・台湾版)があります。

本サイトでは、日々の生活やビジネスで役立ち、古くから伝わる故事成語の深い意味や背景をわかりやすく解説し、皆さまの心に響くメッセージをお届けしたいと思っています。歴史や文学への情熱を持ちながら、長年のメディア経験を通じて得た視点を活かし、多くの方に「古き知恵の力」を実感していただけるようにしたいと思います。

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