友愛

桃源郷/古代文学が描く穏やかなユートピア

出典:桃花源記桃源郷とは?「桃源郷」という言葉は、古代中国の詩人・陶淵明(陶潜)が書いた「桃花源記」という作品に由来しています。この詩では、隠れた理想郷として描かれた桃花源が登場します。陶淵明の「桃花源記」は、混乱した世の中に対する対照とし...
荘子

唯一無二/あなたが特別な存在である理由

出典:宗鏡録唯一無二とは?「唯一無二(ゆいいつむに)」という言葉が、現在の形で明確に文献に登場する最も古い記録は、中国・宋の時代に書かれた仏教書『宗鏡録(しゅうきょうろく)』です。『宗鏡録』は、10世紀ごろに永明延寿(ようみょうえんじゅ)と...
教訓

花鳥風月/古くから伝わる「日本の美」を体現

出典:不明花鳥風月とは「花鳥風月(かちょうふうげつ)」という言葉は、もともと中国の漢詩や日本の和歌の中で用いられてきた自然美を表す言葉で、はっきりとした一つの原典があるわけではありません。ただし、奈良時代から平安時代にかけて、日本の貴族文化...
教訓

泰然自若/いかなる波乱にも動じぬ心

出典:「金史」燕山道伝「泰然自若」とは「泰然自若」(たいぜんじじゃく)とは、どのような状況に置かれても、落ち着きを失わずに平静さを保ち続ける様を表す言葉です。泰然:安らかで動じない様子。自若:「普段と変わらない」という意味で、騒ぎ立てること...
ビジネス

唯我独尊/自分以外は、みんなバカ?

出典/「仏説本尊経」第8巻唯我独尊とは「唯我独尊(ゆいがどくそん)」は、仏教に由来する言葉で、本来の意味は「この世で自分の存在は唯一無二であり、誰もが尊い存在である」という教えです。これは、仏教の開祖である釈迦が生まれたときに「天上天下唯我...
教訓

指鹿為馬/権力と虚偽の危うい関係

出典:『史記』指鹿為馬とは?指鹿為馬(しろくいば)は、中国古典歴史書『史記』に記述された故事であり、権力を用いて誤ったことを正しいと強引に押し通すことを意味します。「指鹿為馬」の歴史背景この故事「指鹿為馬」は、秦の二世皇帝・胡亥(こがい)の...
兵法

苦肉の計(策)/戦略的自己犠牲が生む勝利の法則

出典:三国演義「苦肉の計」とは「苦肉の計」は、中国古典『三国志』および『三国演義』に由来する故事成語であり、やむを得ず自らを犠牲にして敵を欺く策略を指します。苦しみを伴いながらも、大局的な利益のためにあえて犠牲を払う計略であり、危機的状況に...
ビジネス

換骨奪胎/古い枠組みを生かし、新しい魂を吹き込む

出典:冷斎夜話・换骨夺胎法「換骨奪胎(かんこつだったい)」とは?「換骨奪胎(かんこつだったい)」は、物騒な四文字が並んでおり、そのまま訳すと「骨を取り換え、胎(はら)を奪う」という、どこか恐ろしげな印象を受けるかもしれません。しかし、この言...
失敗

国破れて山河あり/困難でも希望を見出す

出典:春望(杜甫)歴史的背景「国破れて山河あり」は、杜甫の代表作『春望』の冒頭の一節です。この詩は、唐代の安史の乱(755年‑763年)の最中に書かれたもので、乱による国土の荒廃と人々の苦しみを描いています。杜甫は「詩聖」と称される唐代の大...
教訓

禍転じて福となす/危機をチャンスに変える哲学

出典:戦国策「禍転じて福となす」とは不幸や災難と思える状況を、工夫や努力によって幸運や成功へと転換することを意味する故事成語です。出典は『戦国策』の「楚策」にあります。楚の国に仕える臣下が困難な状況を機転で乗り越えた逸話に由来しています。こ...