出典:諸説あり
日進月歩とは
「日進月歩(にっしんげっぽ)」とは、「日ごとに進み、月ごとに歩む」という意味で、絶え間ない進歩や発展を表す言葉です。この日進月歩は、技術革新や個人の成長、社会の発展など、さまざまな分野で使われ、常に前進する姿勢を示します。
「コツコツ努力」「チリも積もれば」などの意味で使うのは誤用です。 絶え間なく、なおかつ急速に進歩することを表現しますので、遅々とした歩みには用いません。
日進月歩の出典は確定できない?
初出は諸説ありますが、中国語では、「日進月歩是一个日语成语」とされ、日本語の古事成語とされています。少なくとも、中国の成語ではなく、日本の和製漢語と思われます。
いくつかの国語辞典や語源辞典を調べても「日進月歩は中国古典に典拠が見当たらない」「江戸時代には既に見受けられた」「文献上の初出は確定しがたい」といった記述が多く、“この資料が最初”と断定されているケースはほぼありません。
まとめ
「日進月歩」という言葉は、絶え間ない進歩や継続的な成長を象徴するものです。技術革新や個人の成長、社会の発展など、多くの分野でこの精神が重要視されています。小さな努力の積み重ねが大きな成果につながることを忘れず、常に前進し続ける姿勢を持つことが、成功への鍵となるでしょう。

田中部長と「日進月歩」~営業部、成長はいつも遠回り!?~
ある日、営業部の成績が伸び悩んでいるとの報告を受け、田中部長が「成長プログラム」を提案する。しかし、そのプログラムはなぜか方向性が迷走し始め。
【登場人物】
- 田中部長(50歳):成長を重視するが、奇妙な方法論に走りがちな熱血リーダー。
- 山本課長(40歳):現実的で冷静な皮肉屋。部長の「成長論」に毎回ツッコミを入れる。
- 佐藤さん(25歳):無邪気で天然なムードメーカー。成長を信じているが、努力の方向がズレることが多い。
田中部長:「みんな、我々は今こそ“日進月歩”の精神で成長すべき時だ!」
佐藤さん:「日進月歩…ってどういう意味ですか?」
山本課長:「“日ごとに進化し、どんどん前に進む”って意味ですよ。」
田中部長:「その通りだ!しかし、ただ待っているだけでは進歩はない。だから“営業部成長プログラム”を始める!」
山本課長:「また変なことを言い出しましたね。」
田中部長:「いいか、まず第一ステップは“昨日の自分に勝つこと”だ!」
佐藤さん:「えっ、「昨日の自分に勝つ」ってどうやるんですか?」
田中部長:「簡単だ!昨日よりも多くの営業電話をかけ、昨日よりも良い提案を作る!」
山本課長:「いや、部長、それ普通の業務ですよね。」
田中部長:「違う!“意識の問題”だ!成長を感じられない日も、わずかな進歩があると信じるんだ!」
佐藤さん:「じゃあ、私が今日1本でも多く電話をかけたら、成長ってことですね!」
田中部長:「その通りだ!だが、大きな成長のためにはもう少し工夫がいる。だから次のステップに進む!」
【成長プログラムのステップ2:チャレンジの増加】
田中部長:「第二ステップは“新しいことに挑戦する”だ!」
山本課長:「新しいことって何です?」
田中部長:「今までやったことのないアプローチをするんだ!例えば、“ノベルティを歌で紹介する”なんてのもありだ!」
佐藤さん:「部長、それ私が歌うんですか?」
田中部長:「もちろんだ!君の歌声にはインパクトがある!」
山本課長:「いや、佐藤さんに営業の電話の後で歌わせたら、相手が引きますよ。」
田中部長:「引かれるかどうかはやってみないとわからん!」
佐藤さん:「じゃあ、私ちょっと練習してみます!」(謎の歌詞を口ずさみ始める)
山本課長:「だから歌はやめて普通の提案を作りましょうよ。」
【ステップ3:反省と改善のループ】
田中部長:「そして、成長には“反省”も必要だ!」
山本課長:「まあ、それは間違いないですね。」
田中部長:「だがただの反省ではない!“全力で反省し、全力で忘れる”のだ!」
佐藤さん:「えっ!?反省したらすぐ忘れるんですか?」
田中部長:「そうだ!反省しすぎると次の挑戦が怖くなる。だから反省は一瞬で済ませ、次に進むんだ!」
山本課長:「それ、ただの失敗の繰り返しになる気がしますけど。」
田中部長:「いいか、山本!日進月歩とは“失敗も糧にする”ことだ!」
佐藤さん:「じゃあ、私が今までの失敗した電話も全部成長の証ですね!」
田中部長:「その通りだ!だが、次はもっと良い結果を出すぞ!」
【成長の成果:商談の結果は…?】
(数日後、成長プログラムを経た営業部が商談に臨む)
クライアント:「なるほど、御社の提案は非常に興味深いですね。」
佐藤さん:「ありがとうございます!あとで感謝の歌もお届けします!」
山本課長(小声で):「佐藤さん、歌はやめろって言ったのに。」
田中部長:「いや、彼女の勇気あるチャレンジがいいんだ!こうして私たちは日進月歩の成果を見せられた!」
(最終的に契約が成立し、営業部は無事成功する)
こうして営業部は、日々の小さな成長と大胆な挑戦の末、大きな成果を手にした。しかし、その過程で「無駄に歌う」「謎のノベルティ提案」など、いくつかの遠回りもあったことは言うまでもない。